遮熱・断熱フィルムの特徴
- 室内の温度を窓から熱を逃さずに室内の温かさをキープ
- 高い遮熱性能で夏場でも快適
- 窓際を快適に省エネ効果も
- 室内の温度を上昇させる近赤外線を90%以上カット
- 商品や製品の日焼け防止を目的とした紫外線を99%以上カット
- 地震などの飛散防止による安全面対策
遮熱・断熱フィルムとは!?
遮熱・断熱フィルムは室内の温度を窓から逃さず室内の温かさをキープすることで窓際の寒さを軽減させます。夏場では高い遮熱性能を持ち、節電・省エネ対策に効果があります。さらにガラスの飛散防止性能や紫外線カット効果もあり、フィルムを貼るだけで環境改善が期待できトータルパフォーマンスが向上します。
断熱性能
断熱とは、熱の出入りを断って部屋の中の温度を一定に保つことが目的です。断熱効果が期待されるのは主に冬場です。断熱フィルムは暖房の熱を外に逃がさず暖房効率を上げることができます。そのフィルムの技術は『放射(金属膜)』が採用されています。
断熱フィルムのイメージはLow-Eガラスのように、フィルム内に金属膜を設けることにより電磁波を反射します。この技術により暖房による熱が外に逃げることを防ぎます。この金属膜は、太陽からの光も反射しますので、夏の日差しによる室温上昇を防ぎ、冷房効率を上げる『遮熱効果』もあります。
遮熱性能
遮熱とは、夏場の日差しによって室内の温度が上がることを防ぎます。日差しにより窓際の温度が上昇することで冷房効率が落ちたりすることを防ぎ、快適性や省エネ性が実現できます。
遮熱が求められる場所として、直射日光が当たりやすい南向きの部屋、午後、太陽高度の低い西向きの部屋にご要望があります。遮熱は赤外線を90%以上カットするため、遮熱性能が高く、かつ可視光線は80%以上透過するので透明感も損ないません。
遮熱・断熱フィルムの製品仕様
名称 | 製品番号 | 遮蔽係数 | 見た目 | 可視光線 透過 |
紫外線 透過 |
熱貫流率 (W/㎡K) |
3M | LOW-E70 | 0.64 | ブロンズ系 | 72 | 0.3 | 4.6 |
3M | LOW-E20シルバー | 0.27 | シルバー系 | 53 | 0.0 | 4.6 |
リフレシャイン | TW36A | 0.59 | ブロンズ系 | 66 | 0.1 | 4.5 |
リフレシャイン | TW32 | 0.66 | ブロンズ系 | 73 | 0.1 | 4.5 |
製品仕様欄で確認する箇所は遮蔽係数です。見方は太陽の暑さを100とした場合、【LOW-E70】の遮蔽係数が0.64ということで熱を36%反射してくれますので体感温度を約6.5割にするというフィルムです。可視光線透過率が50以上あることからお部屋が暗くなることもありません。
熱貫流率とは、ガラスの内外の温度差が1度あった時、1時間あたり1平米を通過する熱量をワットで表したものです。
この数値が小さい方が断熱性能が高くなります。(一般的なガラスの熱貫流率は6.0という数値です)
紫外線・遠赤外線の対策性能
窓のガラスフィルムは床の日焼けや肌トラブルの原因となる紫外線を99%以上カットします。室内にある什器や備品、棚や本、商品や製品の日焼け防止を目的に紫外線対策として女性や小さなお子様のデリケート肌にもオススメです。
※本の色あせの要因には紫外線以外にもありますので、色あせを完全に防ぐものではありません。
飛散防止による安全対策
窓のガラスフィルムを貼ることで割れたガラス破片が飛散することはありません。
誤ってガラスを割ってしまってもガラスの破片が飛び散ちることがなくお子様の安全面に適しています。
冬場:サーモグラフィーによる検証
右側にTW36を施工した場合、貼っていない箇所に比べて窓ガラスフィルムの温度低下が抑えられています。
※住友理工 株式会社 技術研究所テクノピアA棟より
遮熱・断熱フィルムは、どのような方が選ぶのか?
遮熱・断熱フィルムは、主に個人様が選ばれる人気のフィルムです。戸建・マンションどちらからも選ばれます。ただし遮熱・断熱フィルムは基本的にどれも少しミラー調のフィルムです。日光を反射するミラー調のフィルムは遮熱効果は高いですが窓が鏡のように反射することを嫌うお客様も多くいらしゃいます。そのため、事前に製品サンプルでその様子を確認することをオススメします。
遮熱・断熱フィルムの設計施工価格
メーカー側ではどなたでもインターネットから「設計施工価格」を確認することができます。メーカー側の標準価格は材工共通の価格帯になっています。後は実際に施工する施工店に対して「設計施工価格」をどこまでディスカウントできるか?を相見積する必要があります。
LOW-E70:¥15,500[材工共]/㎡
LOW-E20シルバー:¥14,000[材工共]/㎡
TW36A:¥15,000[材工共]/㎡
TW32:¥15,000[材工共]/㎡
どのような窓に遮熱・断熱フィルムは施工できるの?
窓ガラスによって貼り付けできるフィルムと貼り付けができないフィルムがあります。判断が付かない場合は専門家へお尋ねするとよいでしょう。
フロートガラス:○
一般的に使用されている窓ガラスで、透明かつ表面が平らでツルツルしています。
厚みは3mmや5mmのものがほとんどですべても窓ガラスにフィルムの貼付けができます。
型板ガラス(凹凸のある窓ガラス):△(専用フィルムのみ)
だいたいは内側の片面に凹凸のあるガラス窓で、これらには「型板ガラス専用」の窓フィルムを施工する必要があります。
この窓に関しては製品の種類が限られていますので専門家にご相談する方がよいでしょう。
すりガラス:△
型板ガラスに似ていますが表面は凹凸ではありません。ザラザラとしています。フィルム施工はできますが品質上オススメではありません。
網入りガラス:△
ガラスの中に鉄線が入った窓ガラスです。構造上、フロートガラスに比べて6割ほどしか強度がありません。その為、必ずではありませんが日射吸収率の高いフィルムを貼ると熱割れが起きるリスクもあります。
複層ガラス:△
複層ガラスはガラス内に空気の入った窓ガラスです。これも必ずではありませんが日射吸収率の高いフィルムを貼ると熱割れが起きるリスクがあります。
遮熱・断熱フィルムの施工イメージ