「虹彩現象」ってどうしようもない!?
窓ガラスフィルムのマイナス面のお話です。窓ガラスに対してガラスフィルムを貼って、それをある角度から見た場合に虹のように色が映るの現象を『虹彩現象』と呼びます。
本記事では「虹彩現象ってどうしようもない!?」について解説します。
油が浮いている?
大半の方は『虹彩現象』を気にされませんが、虹彩現象を指摘されるのは夜景の綺麗な高層マンションで透明なはずの窓が角度によってまるで油が浮いているように見えることをいいます。
虹彩現象はなぜ起こるのか?
窓ガラスフィルムによる虹彩現象は何を原因として起こるのか?
メーカーの解説では虹彩現象は、薄い層が重なっているフィルムの構造から起こる現象と言います。窓ガラスフィルムはガラスに近い方から粘着剤、基材であるPETが層をなしています。そしてPETは傷がつきやすいという性質があるため表面に耐摩耗性ハードコートが施されています。
お部屋の照明器具の光は、まずハードコートの薄膜層に当たることになります。このハードコートに光が干渉し、虹色がフィルム表面に映り込むこみます。この光が可視光線である380~780nmの波長である場合に虹彩現象が見られるとのことです。
虹彩現象は必ず起こるもの
メーカーの解説では、虹彩現象はガラスフィルムの構造上、避けられないとのことです。
どのようなフィルムでも、多かれ少なかれ虹彩現象が起こっているとのことです。虹彩現象は蛍光灯とフィルムの兼ね合いによって起こりますので、光の加減、部屋の状況によっては虹彩現象がまったく見られない場合もあります。
虹彩現象の対処方法
照明を変える
虹彩現象が起こりやすくなる照明器具は蛍光灯です。その対策としてLED照明の導入です。LED照明であれば、虹彩現象はほとんど見られなくなります。
部屋の状況によって大規模な工事や多額のコストが必要となることがありますが、LED導入でランニングコストは下がりますので検討は必要です。
外貼りフィルム
部屋の中から見える虹彩現象は部屋の照明の光がガラスフィルムの各層で反射することによって起こるものです。
外貼で施工すると照明の光はまずガラスフィルムに当たることになりますので、ガラスフィルムの構造に起因する薄膜現象が起こらず虹彩現象を避けることができます。
(※ただし太陽光による虹彩現象が起こることはあります)
参考提供:スリーエムジャパン 様
http://www.mmm.co.jp/cmd/3mfilmnews/scotchtint/how-to-column/2015090702.html