どの遮熱フィルムがオススメなの?
沢山の種類がある遮熱フィルム。お客様がその遮熱フィルムを1つ1つ調べることはとても大変なことです。
また遮熱フィルムでもチェックする項目がいくつかありますので、本記事では『遮熱フィルム一覧表』から詳しく解説します。
対象の遮熱フィルム
3M製品 | NANOシリーズ [NANO40S、NANO70S、NANO80S] |
シルバーシリーズ [シルバー15X、シルバー18、シルバー35] | |
スモークシリーズ [スモーク5、スモーク20、スモーク35] | |
NV (ナイトヴィジョン)シリーズ [NV15、NV25、NV35] |
NANOシリーズ [NANO40S、NANO70S、NANO80S]
3M製品、Nanoシリーズは反射を抑えた透明性と日射に対する高い遮熱性を併せ持つ【遮熱フィルム】です。ガラスの透明感を損なわずに真夏のジリジリ焼ける不快な暑さをカットする機能性を持ちます。
冷房の設定温度を上げても快適に過ごせるので省エネ対策にも効果があり、ガラス飛散防止性能や紫外線カット効果、飛来する虫を大幅に低減する防虫効果などの機能性を合わせ持つ優れたフィルムです。実際に窓に施工すると色の変化もありません。
シルバーシリーズ [シルバー15X、シルバー18、シルバー35]
シルバーシリーズは室内側からの反射を抑え、ガラス越しの景観を保つ遮熱フィルムです。室外側からはミラー調の外観によって昼間のプライバシーを確保します。
また冷房の設定温度を上げても快適に過ごせるので省エネ対策にも効果があり、ガラス飛散防止性能や紫外線カット効果などの機能性を合わせ持つ優れたフィルムです。
スモークシリーズ [スモーク5、スモーク20、スモーク35]
スモークフィルムは反射を抑えた透明性と日射に対する高い遮熱性を併せ持つ【遮熱フィルム】です。真夏のジリジリ焼ける不快な暑さをカットする機能性を持ちます。
冷房の設定温度を上げても快適に過ごせるので省エネ対策にも効果があり、ガラス飛散防止性能や紫外線カット効果などの機能性を合わせ持つ優れたフィルムです。
身近でイメージしやすいのは「車のフィルム」です。そのほとんどが「スモークフィルム」が貼られています。外からは見えにくく、中からは見えるといったスモークフィルムです。
NV (ナイトヴィジョン)シリーズ [NV15、NV25、NV35]
NV(ナイトヴィジョン)は室内側からの反射を抑え、夜間のガラス越しの景観を美しく保つ遮熱フィルムです。室外側からはミラー調の外観によって昼間のプライバシーを確保します。
また冷房の設定温度を上げても快適に過ごせるので省エネ対策にも効果があり、ガラス飛散防止性能や紫外線カット効果などの機能性を合わせ持つ優れたフィルムです。
遮蔽係数が一番高い遮熱フィルム
製品名 | 遮蔽係数 | 熱カット数 |
NANO40S | 0.49 | 51% |
NANO70S | 0.61 | 39% |
NANO80S | 0.65 | 35% |
シルバー15X | 0.25 | 75% |
シルバー18 | 0.29 | 71% |
シルバー35 | 0.44 | 55% |
スモーク5 | 0.57 | 43% |
スモーク20 | 0.64 | 36% |
スモーク35 | 0.69 | 31% |
NV15 | 0.35 | 65% |
NV25 | 0.50 | 50% |
NV35 | 0.60 | 40% |
遮蔽係数の見方は太陽の暑さを100とした場合、【Nano80S】の遮蔽係数が0.65ということで熱を35%吸収してくれますので体感温度を約6.5割にするというフィルムです。
遮蔽係数ランキング
このように順位をつけてみるとミラー調のフィルムが遮熱フィルムとしての効果が高くシェアを占めます。お車などで導入している「スモークフィルム」は、比べてみるとそこまで遮蔽係数の効果が高いとはいえません。人気のNANOシリーズは透明フィルムでありながら優れた遮蔽係数を示しています。
遮熱フィルムの設計施工価格
製品名 | 設計施工価格 |
NANOシリーズ | 18,000円_材工共/㎡ |
シルバーシリーズ | 12,500円_材工共/㎡ |
スモークシリーズ | 12,000円_材工共/㎡ |
NVシリーズ(ナイトヴィジョン) | 13,000円_材工共/㎡ |
NANOシリーズが高級フィルムですが、それでも根強い人気フィルムです。それ以外のフィルムは大きな差はありません。
この「設計施工価格」はインターネットからどなたでも確認することができます。メーカー側の標準価格は材工共通の価格帯になっています。価格の相談は実際に施工する施工店に対して「設計施工価格」をどこまでディスカウントできるか?を相見積する必要があります。
お部屋が暗くなる要素
製品名 | 可視光線透過率 |
NANO40S | 39 |
NANO70S | 69 |
NANO80S | 81 |
シルバー15X | 17 |
シルバー18 | 20 |
シルバー35 | 36 |
スモーク5 | 3 |
スモーク20 | 22 |
スモーク35 | 41 |
NV15 | 17 |
NV25 | 27 |
NV35 | 36 |
可視光線透過率とは、光を通す割合のことで0~100%の数値で表されます。 透過率が低くなれば(0%に近い)光をカットし、高くなれば(100%に近い)光を通します。つまり50以上あるとお部屋が暗くなることはありません。
可視光線透過率ランキング
こう見ると『スモークシリーズ』はお部屋が暗くなる要素があります。また『シルバーシリーズ』も同様です。これらのフィルムを選択する場合、『電気を付けるから暗くなってもよい』というような部屋なら選定してもよいかと思います。
さらにメーカー側は50以下になるとお部屋が暗くなる要素があると表現していますが、可視光線透過率が「39」のNANO40Sは実際に施工するとお部屋が暗くなる印象はそこまでありません。
紫外線を通さないのは?
NVシリーズとスモーク20、スモーク35、シルバー15X以外は、どれも『0.0%』というほぼ紫外線を通さない優れたフィルムの3M製品。NANOシリーズは、全製品『0.0%』という数値を示しています。さらにNANOシリーズに関しては『防虫機能』といったオプションも持っています。
※『防虫機能』について
総合的に
遮熱フィルムの選び方は、そのお部屋に求められている理由でお選び頂くことが一番良いと思います。またフィルム選定が難しい場合は施工会社へ製品カタログや製品サンプルを取り寄せて、お部屋の状況・目的にあったフィルムを検討することが一番です。
- 透明感があって遮熱効果が高く、総合的な機能を豊富に持つフィルムならNANOシリーズ
- デメリットもありますが、とにかく遮熱効果が一番高いフィルムならシルバーシリーズ
- 工場や倉庫などのお部屋を暗くしたい、太陽の眩しさを抑えたいならスモークフィルム
- お部屋の中から外が見えて、歩行者や隣人の視線である外からの目線を防ぎたい方はNV(ナイトヴィジョンシリーズ)